お疲れ様です、オリーブ金花です。
今回も前回の続きで【算命学】の宿命干支である「異常干支」の話をしたいと思います。
こちらも算命学独特のものであり、四柱推命には無い概念ですので、興味のある方だけ見てくださいね…!
「異常干支」
簡単に言えば「個性の強い人になる干支」の事です。
前回の「三業干支」みたいなオドロオドロしい業はありません。
偶然にも、私も命式に異常干支である「丁亥」と「壬午」を持ってました。
まあ、持ってる人は「やっぱりな…」ぐらいの納得感があります。
そんな存在の「異常干支」。
さて、何より「異常干支」って何?て言うことなんですが
昔は、「前ならえ」とい言えば「皆が前ならえ」をする時代でしたから、そこから外れた考えをすると大げさに「異常」と呼ばれたのではないかと想像します。
「異常干支」は女性の方が影響が大きいと言われてるのですが、それは女性の方が感受性が強いので「強く表に出る(ヒステリー系は特にそうですよね)」とも言えますし、まず何より昔は、女性に「個性」なんていりませんでしたからね。
家や旦那さんに従うのが普通でしたから。
ちょっと口ごたえしたら、それも「異常」と判断したんでしょうなあ。
なもんで、「異常」って言葉は大変インパクトが強いですが、現在の私達が考える「異常」というレベルほどの異常性は無いという事だけ、ご理解頂ければと思います。
逆に「異常干支」では無いけど「丙午」や「壬子」の方がはるかに「普通」を超えたパワーがあるように思うなあ(;´Д`)
さて「異常干支」は全部で13種類あるのですが、【通常異常干支】と【暗合(あんごう)異常干支】の2つに分かれており、「暗合異常干支」の方がより異常性が表に出やすいと言われています。
このあたり、【暗合異常干支】は【十二運】で「胎」や「死」などの、現実世界から離れたものになるところから「霊感が強くなる」と言われています。
だから「より異常性が強い」と言われてるとか何とか…
命式の日柱が一番影響が大きくて、日柱にあれば50%ぐらい影響があり、月柱と年柱は25%くらいだそうです。
たぶん、日柱が一番影響が大きいってのは「自身の性格」を表すとこだから表に出やすいんだろうね(;^_^A
【通常異常干支】
・甲戌
平凡な結婚生活をおくると異常性が現れます。
独身だったり、結婚してても子供がいなかったり、国際結婚とか海外で生活してる方など、ちょっと「他とは違った結婚生活」をしている場合は、ほとんど異常性が現れません。
男性に強く出ます
・乙亥
「甲戌」と異常性は似てます。
平凡で一般的な平凡な結婚生活をおくると波乱が起こると言われています。
女性のが強く出ます。
・戊戌
高い教養を身につけると異常性が現れます。
これはこの干支の方が知能指数が高いから、必要以上に知恵をつけると変人になりやすいせいだと言えます。(変人と天才は常に紙一重です)
でも、この方は早く実社会に出て、知能よりも技を身に着けると異常性は出ないと言われています。一度結婚に失敗すると、婚姻を繰り返すと言われています。
・庚子
過保護に育てられると健康面に異常が出て、内臓系に支障が出ます。
大家族や寮生活など、親から離れて育つと健康に育ち、異常性は出ません。
・辛亥
体に異常性がでやすい異常性があります。
メスを使う手術やケガなどは傷が残りやすく後遺症を持つ場合があるので、注意が必要です。
・丁巳
栄えている家系に生まれる傾向にありますが一代運があり、この方で栄えていた家系も低迷すると言われています。
【暗合異常干支】
・辛巳
貧しい家庭に育つと異常性が現れます。逆に上流家庭に育つと異常性は現れません。
常に一流のものに身をおき、そうすれば異常性は出ないそうです。
霊感が強くなる傾向にあります。
・壬午
霊感があり、「先見の明」があります。
視力に支障がでてきます。
平凡な結婚生活をおくると異常性が現れます。
・丁亥
霊感が一番あると言われています。
特に修行をしなくても予測や予言ができてしまう勘の良さがあるのですが、精神面に異常が現れるので、人からは変わってると思われます。
男性と心が通じ合えない宿命を持っています。
・丙戌
この干支の方は「戊戌」と似ており、高い学歴を持つと異常性が現れます。
また、一度目の結婚が失敗すると、何度も婚姻を繰り返すとも言われています。
・戊子
平凡な家庭で育つと異常性が現れます。
逆に苦難が多い環境の方が人間性がより良くなります。
・癸巳
この干支の方と結婚する方(相手側)に異常性が現れます。
一度目の結婚を失敗すると、難を持ちやすい為、結婚は慎重にした方が良いです。
・己亥
この干支の方は他の方ができないような事を簡単にできてしまう異常性があります。
霊感体質で、視力に支障が出ます。
上記の干支を見ても分かるように、天干と地支が剋し合ってる「揺らぎ」の干支が多いように感じます。
「異常干支を持った方はパワーがある」なんて話もありますが、干支を見るかぎりは逆に「弱い」と言えるかも。
でもね、その「弱さ」がデフォであるなら、案外何が起こっても「精神が壊れる」とこまではいかない気もします。
人間は「落差」に弱いのです。
元から不安定ならば、何が起こったとしても、不変ではないでしょうか?
このあたり、自分でも経験あるなァ。
私も神経衰弱のわりに、精神系の病にかかってないし(…たぶん)
お?そう考えると「強い」とも、とれるのか?
おそらく問題なのは、上記のように葛藤を抱えた干支なので、繊細で複雑な性質をお持ちであると言えますから、自然と人生も波乱になってはきます。
ムーブメントを自分から起こす的な??
異常干支の方が「生きにくい」と言われてるのは、このあたりが原因かもしれませんね。
あと気になるところと言えば「霊感がある」と言われる干支の方は「視力に支障が出る」ところです。
これは、ちまたでもよく言われてる話でして、霊感があると、特に「左目」の視力が悪くなるそうです。ようは「片目が異様に悪くなる」という事。
霊性は目に宿る説もありますが、はっきりした因果関係はよく分かりませんが…
まあ、どこかが欠けるとどこかが鋭くなるものなので
それが分かりやすく「目」なんでしょうな。
ひとつのものに「欠陥」がでたら、違う箇所が敏感になるものです。
そう考えると、「目」に「欠陥」ができて、他の箇所が敏感になり、霊なるものを感じとれやすくなってるとも言える。
基本的に私達は「目に見える世界」しか存在を信じることができないので、「目」が悪くなるのは、「目に見えない世界」を感じ取る為に必要な障害なのかもしれません。
そういや、猫とか犬は目悪いから他の機能が発達してますよね?
おっと、私も「耳」や「触感」がやけに敏感だったわ…
私も生まれつき左目の視力が悪く「斜視」でもあるのですが、ちょっとこれはやめてほしかった箇所ではあるわな…(;´Д`)いや、他も嫌だけどさ…
サブイボはしょっちゅうです(;^_^A
丁亥日生まれの宿命なのかなあ~
「見えるもの」に関しては完全シャットアウト派です、ビビリですから(笑)
さて、このあたりで、面白かった本を紹介します。
・算命学怪談 占い師の怖い話
・忌神怪談 占い師の怖い話
幽木 武彦 (著)
これは算命学の占い師さんが、お客さんのホラー体験談を元に書き起こしたとされる小説っぽい文庫なんですが、一話完結で読みやすかったです。(一応実話らしい)
なぜこの本を紹介したかというと「異常干支」を持った方の話がよく出てきたからです。
でも読んだ感想としては、「日柱」に異常干支を持たれた方が一番影響が大きいと言われてる中で、この話に出てくる方は「月柱」や「年柱」が多かったこと。
あと、霊感を持った方が多いと言われる「暗合異常干支」の方だけじゃなく、「通常異常干支」の方の話もポロポロあったりしたので、一概に「暗合の方が霊感強い」とか「日柱に異常干支であれば●●」では無いような気もしてきました。
あと、五行で言っても、「火」と「水」は元々霊性が宿ってますし、「土」も土地のパワーと言いますか、「家系因縁」あたりが強く動いてる気もします。
あと、「土行」で言うと、「山」には神が宿ると言いますか、元々霊性の高い場所でもありますからネ…
つまり、これらの組み合わせである干支は「暗合」も「通常」も関係なく…
というか、いっそ「異常干支」も関係無く、「霊性を持ちやすい方」になるのではないか?と考えた方が自然かもしれませんネ。
さて、前回、「家系因縁」について説明しましたが、もうひとつ言い忘れてました。
家系というのは同じことを繰り返す現象がある
このあたりは前回もちょっとお伝えしましたが…
プラスしてお伝えするなら、「自分のような人間や環境は、何世代前にも存在する」という事です。
なかなか興味深いでしょ?
まさにこんなとこまで「歴史は繰り返す」んですねえ。
ただ、この「異常干支をお持ちの方」というのは、もしかして、その家系の歴史の流れに該当しないように感じます。
どうでしょう?自分が知るかぎりで、自分に似たような人物が家系の中にいらっしゃいます?
たぶんね、例え家系図などが存在したとして、遡れたとしても、自分と似た先祖は見当たらないんじゃないかな~と予測してます。
で、こういう方は親に口癖のように言われるんですよ。
「誰に似たんだか」ってね。
まるでその家系図でも見てきたかのように…
そのあたりも、昔の人の価値観からすると、それが「普通」で
そういう「似てない先祖がいない」のは「異常」と呼ばれるものだったのかもしれません。
…もちろん、このあたりは、私の憶測なんですけどね。
なんとなくそう考えると、全てがピースが埋まる感覚というか
何だか、しっくりくるものがあるんですよねえ。
できればこのあたりも研究を続けたいな~。
さて、ここまで話して何なんですが
「異常干支」をお持ちだからといって、そこまで「特別視」するものでも無いように思います。
いや、逆にそうやって、自分が自分を「特別視」するから、生きにくいのではないか?とも思う。
と、言いますか、いわゆる「算命学」で言われてるような「神に選ばれたもの」というのであれば、その「才能」らしきものってのは、すでにその片鱗が現れてると思うんですよね?
いや、仮にまだ「片鱗が現れてなくて」
「特別なものを持ってた」としても、それを人に披露しないかぎりは、ただの「宝の持ち腐れ」。
生きていく「武器」にもなりません。
「神に選ばれたように特別な方」というのは「人の役に立って」こそ。
自分の中に眠っているものは、「特別な才能」と言えません。
それにまず気づいてほしい。
あ、何の才能が眠ってるのか?はちゃんと四柱見て鑑定しないと分かりません(;^_^A
そして、自分の居場所が無くて困ってる「異常干支」さんへ…
例えば、占い師さんなどに「あなたは特別な才能を持ってますから」、「あなたの個性を活かせる場所で頑張ってください」と言われたとして
いや、これはもう占い師はこう言うしか無いのも事実なんですけどね(;´Д`)
そういわれて、「私って特別なんだ」となぜか「安心」してませんか?
つーか、その「場所」ってどこ?
楽しい場所は、皆が楽しい場所と思うでしょう。
居心地がいい場所はみーんな居心地いいですよ。
でもって、やりたくない事はみんなやりたくないんですわ。
そんな「個性が認めてもらえる」良さげな場所なんて、すでに取られてしまってますよ。
コミュ力が高い方々にね。
そして、おそらく「異常干支持ち」じゃない方々でしょうね(-_-;)
こういう方々と勝負していかないといけないのが「現実」なんですよ。
そこで、一番武器になるのは、誰よりも「人の役に立つ」ことです。
「この世界」というのはやはり「人々との共存してこそうまくいく世界」ですから。
それを忘れてはいけません。
ここでも、やっぱり「中庸」です。
ここは「優先する」けど、ここは「妥協しよう」みたいなね。
ここは「主張する」けど、ここは「抑えよう」とか。
こういうバランス性というのを意識すると、居場所に困ることはまず無いと思います。
別に難しい事ではありません。
「その方を思う気持ち」があれば、できることです。
そう、必要なのは「優しさ」なんですよ。
その「優しさ」を持って、バランス良く「抑えて・引いて・主張して」
で、時には勝負をかけないといけない時もあるでしょう。
でも他者への「優しさ」を忘れなければ、敗者になる事は少なくなるはずです。
そして、いつかきっと、あなたの「良さ」も見つけてもらえます。
まあ、このあたり、頭で分かっていても、実際行動しないと「納得」も「実感」もできないってもんです。
まずは身近な人に「優しさ」を配りましょう。
よく、「身内はないがしろにしてでも、他人へボランティア」なんてのもあるが、あれはどうなんだろう?と個人的に思います。
身内を幸せにできない人が、他人を幸せにできるはずがありません。
そんなんで「神」や「龍」など言ってても説得力無いですよ…
こんな簡単なことを、なぜ万人が気づかないのか、ま~不思議ですわ(;´Д`)
あ、攻撃してくる家族は限りじゃないので、誤解無きように!
さて…私の周りにも「異常干支」持ちの方がたくさんいらっしゃいますが、中でも「自分の事だけ考えてる方」の老後ってあんなに寂しいものになるんだな…としみじみ思って見てます。
能力で言うと、結構できる人のような気もするし、個性も豊かなのにもったいないな~って。
そこにちょっと他人に対する「優しさ」があれば…
そう思わずにはいられません(;´Д`)
….と、偉そうに言う私だってそんなできた人間ではありません。よ?(;´Д`)
ただ、ひとつ言える事は、まわりの事を考えられるようになってから、圧倒的に生きやすくなりました。自分をとりまく空気感も圧倒的に変わったように感じます。
もっと若い頃からこうしておけば良かったナ~と強く思うわけですよ。
だから今、自身の「生きづらさ」を抱えてる方は、どうぞ心に他者に対する「優しさ」を持って、しかし同時に「これはむっちゃ好きだ」ということには、周りが何を言おうと、純粋にまい進すれば、きっと今よりずっと明るい世界が繰り広げられるようになるから、負けずに、腐らずに、生きてください。
あ…もはや「異常干支」は関係無くなってるけど…(-_-;)
さ~全国の「異常干支」さん、一緒に充実した毎日を目指しましょう(^^)!